Exhibition ”明けの明星”

金澤宏紀 陶展 明けの明星

Hiroki Kanazawa Ceramic Exhibition ”Morning Star”

2020.3.28 Sat – 4.12 Sun

 

 

 

 

4月上旬、陶芸家 金澤宏紀 個展「明けの明星」を開催しました。

タイトルの「明けの明星」は、金澤さんの銀彩鉢の印象と、2020年代というこれから始まる時代への希望を重ねて選んだイメージでした。明けの明星、金星、Morning Star…  そして図らずも、本展はCOVID-19の感染拡大と、社会変動の只中に行われました。足元を揺さぶられるような不安の中でも、季節は春を迎え、植物と、窓から差し込む光がギャラリーの空間に溢れていました。作品を囲む美しい時間があったことを記しておきたいと思います。それが、どれほどの希望になったかということを。

金澤さんは自身の制作について「よそ行きの洋服」のような、かっこいい器でありたいと言いますが、私たちは同時に、彼の器に対して親しみを感じているのです。彫刻的な造形、メタリックな釉薬から感じる力強い印象に対して、それを手に取ると、なんとも言えない心地よさがある。ボリューム、重さ、質感といった要素が、ときに挑戦的に、だけど破綻なく、ひとつの器に結実している。おそらくそこには、家業の丸尾焼で「普段着の」器作りを続けてきた経験が生きていて、彼の轆轤(ろくろ)技術と、器に対する根本的な意識を支えているのではないかと想像します。これからどんな作品を生み出していかれるのか、とても楽しみな方です。

会期中に足をお運びいただいた皆さま、遠方よりお買い求めいただいた皆さまへ、厚く御礼申し上げます。会期後には、出展作品から選ばせていただいた十数点をオンラインストアで紹介しています。また、このHPの別頁にて、電話口での金澤さんのインタビューを掲載しました。合わせてご覧いただけましたら幸いです。今後もまた、金澤さんの展示の機会をつくれるよう努めて参ります。どうぞお楽しみに。

 

Online Store はこちらから

 

 

Music

・Lana Del Rey   “Norman Fucking Rockwell!”

・Mateo Stoneman  “Mateo”

・Khruangbin & Leon Bridges  “Texas Sun”

・Keith Jarrett  ”The Melody At Night With You”

展覧会イメージプレイリストとして。

金澤さんに最近聴いている音楽を教えてもらいました。

 

追記

会場のディスプレイや、お買い上げ頂いた方の袋や箱に忍ばせた新聞紙はすべて、金澤さんの作品輸送時の梱包材です。届いた段ボール箱を開けると、パンパンに詰まっていた新聞紙が溢れ出したのには驚きました。熊本の地方紙の紙面に、知らない街への想像を膨らませて。また。丸めた新聞紙の山から作品を発掘する楽しみを共有したいとの思いから。