Newton Case

 

Exhibition

Newton Case

2021.1.9 Sat – 31 Sun

12:00 – 19:00  Close Wednesday

at  SKLo Gallery  (手前)

 

《Newton Case》という作品の展示です。

作者はアーティスト竹内佑未とポール・オマージュ、

二人組のユニットです。

本展では、アニメーション作品《Newton Case》を展示し、

その原画としての版画を展示、販売いたします。

 

まずは、作品が生まれた背景についてお伝えします。

91年生まれ、金沢市出身の竹内と

88年生まれ、ナンシー市出身のオマージュは

金沢の美術大学で出会い、共同制作を始めます。

彼らがどのようにユニットとしての活動を始め、

今に至るのかについては、

展示「Looping Pool」のインタビューを読んでみて下さい。

この投稿の最後にリンクをのせています。

 

2015年、竹内がナンシー市に留学した時に、

二人は《Newton Case》をつくることになりました。

 

 

毎日、テーブルに向かい合わせに座り、

相手がリンゴの皮を剥く様子を何気なく観察すると、

身体の一部であるはずの手が

まるで、何か生命体のように見えてきた。

そのことに関心を持った二人は、そのイメージを

アニメーションにしようと思い立ちます。

 

ところで、彼らがアニメーションをつくるときには、

1秒間の動画に対して、12枚の絵(原画)を描きます。

その原画をつくるための技法として、

二人はあえて「版画」を選んだのでした。

なぜなら、このアニメーションには版画の黒が必要だったから、

とオマージュは言います。

 

 

一枚の銅版を、彫る、刷る、彫る、刷る…

そうした作業を一ヶ月ちかく続けました。

 

 

これは、若い二人の力が惜しげなく注がれた作品です。

その力は、版画一点一点に刻まれた筆致から

体感として伝わります。

アニメーションでは、

その力が一瞬の幻覚を起こしたかのようです。

 

私たちは、二人が日本とフランスに保管していた

《Newton Case》の版画をお預かりする約束をしました。

アニメーションの原画であるこれらの版画が、

世界のどこかに散らばることで、

アニメーションとは異なるかたちで

後世に伝わるのを想像すると、顔がにやけてきます。

彼らとのたくらみは続きます。

 

さいごに、二人からのメッセージです。

 

アニメーションの美しさの一つに、その多様な読み方があります。

「Newton Case」という作品において一枚の銅版から刷られた銅版画一点一点は、一瞬の視線の現実として、また物質としての側面を持ちます。

これらの視線が連続し蓄積することで生まれたアニメーションは、時間の幻想です。

触れることのできない、電気によって投影されるアニメーションも、触れることができ、日の光の下で見ることができる版画も、数百年後には、きっとそれぞれの在り方で姿を変えていることでしょう。

二つの手がリンゴの皮をむく、ほんの僅かな沈黙の時間、その時間を構成する一つ一つの粒子が、今度は途方もない時間を経てどこかの誰かの手に渡り、残っていく。

この不思議な時間の旅を、そして全ての時間の断片が再び集結する一日を、私たちはただただ夢想します。

 

Paul Hommage, Yumi Takeuchi

 

 

作品の購入をご希望の方へ

*《Newton Case》版画を一覧できます(準備中)

Instagram @newtoncase_2015

*《Newton Case》版画を購入できます(準備中)

SKLo Online Store  https://sklo.thebase.in

 

作品と作家について、さらに知りたい方へ

*《Newton Case》アニメーションが公開されています

竹内とオマージュのwebsite  http://www.ytph.fr

*昨年の二人のインタビューです

ytph Interview

 

展示会期中は、会場にて

アニメーションとすべての版画をご覧いただけます。

ぜひともお立ち寄りください。