林沙也加個展 ”寧日”

Exhibition

寧日

林沙也加 個展

 

2022年10月8日 (土)  –  10月23日 (日)

特別協力:hisoca 勘村洋和、PYHTO soixante-deux

 

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林沙也加 個展 ”寧日”を開催いたしました。 

 今回は林さんならではの白磁のほか、淡い緋色が美しい炭化焼成の茶器や器などの日常の器や灯具、盆栽鉢までバリエーション豊かにご用意しました。スムースな手触りと柔らかな曲線。乳白色とあたたかみある炭化焼成には、クラシカルな美しさが光ります。

独立から2年、成長を遂げる作家の、初めての個展です。どうぞご覧ください。



林沙也加 Hayashi Sayaka
1994年岐阜県生まれ。2017年多治見市陶磁器意匠研究所技術コース修了、2020年金沢卯辰山工芸工房修了。同年、兵庫県丹波篠山へ移住し、「atelier霖(ながめ)」として活動を始める。

 

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 2020年に金沢卯辰山工芸工房を修了し、現在は兵庫県丹波篠山で制作活動をしている林さんは、磁土を素材としたロクロ引きによる薄手の磁器を制作しています。
白磁にはあえて施釉をせず、焼成した器の表面を一定の時間をかけて手作業で研磨し、無光沢のサラサラとした質感の白へと仕上げます。

 飲食店との協働を重ねてきた林さんの器は生活に根ざす強さがあり、電子レンジやメラミンスポンジが使える手軽さも持ち合わせています。
ひんやりとした朝にはスープを注いでレンジで温める。慌ただしい朝の時間も、器に触れながら食する時間はほっと一息がつける。
そんな優しさと大きな温もりがある器たちです。

 

 

 

 「寧」と名付けられた鉢や皿のシリーズは、口縁から胴部にかけてたなびく布のように波打つ造形が特徴的な器です。
そのゆったりとした造形にさらさらとした手触りや淡い色彩が組み合わさり、“安らかなさま”という「寧」の字義通りの印象を与えています。

 

 

 林沙也加さんの作風のひとつに、淡く色付く「炭化焼成」という手法があります。炉内にいれた炭の化学変化により淡い緋色に染まった器たちは、ひとつひとつ個性ある優しい温もりを醸し出しています。

 

 

 三年前に金沢市内で行われた催しが、お二方の出会いだったそうです。
今展で再びの合作となった盆栽鉢には、林沙也加さんの鉢に似合う唯一つの世界をと、hisocaさんの真摯な思いが溢れています。

水を遣ると濡れた鉢が美しく輝きます。わずかな時だけ覗かせる美しさは、使うひとだけが知る喜びなのかもしれません。

 

照明器具メーカーからの依頼でうまれたランプシェードは優しい灯りで照らし出し、あたたかみある空間を演出します。

 

 

 

 

初日から沢山のお客様にご来場いただき、誠に有難うございました。
作品を掌で触りながら、思い思いにイメージを膨らませること。
無意識に手が伸び選ぶ光景が、いかにかけがえなく美しい光景か。
今展で改めて気付かされた気がします。

SKLo

 

 

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DM photo / interview : Kanna Ogawa    
Edit : SKLo