Modern Indian / Fast Indian

 

 

 

 

10月13日、14日の週末は、金沢に南インド料理研究家の稲田俊輔さんを迎え、陶芸家 四井雄大さんの器とともに、一晩一朝にわたるインド料理の振る舞いがおこなわれました。SKLOは食事会の空間作りを担当しました。

企画の趣旨は、モダンインディアン=イギリスで発展した高級インド料理と、ファストインディアン=現代インドの日常的な屋台という、両極端な食体験を愉しむというもの。路上にリヤカーを出し、立ち食い形式の朝食という設定がすでにあったファストインディアンに対して、モダンインディアンはコース料理です。そこに ”モダン”の解釈が求められました。

塚本が提案したのは、解体作業を終えたばかりの店舗。そこには使われなくなった配管の一部、作業用の脚立などがコンクリート剥き出しの壁に立てかけられています。せせらぎ通りに面する大きなガラス窓、入口のガラスにはシートが貼られ、外から中は見えない状態でした。

ところで、常に変化し続ける金沢の街には、どこかしらの物件で解体工事が行われています。そうした街の風景を切り取って、普段はその場所に在るはずの無いテーブルセットを出現させる。いわば ”脱レストラン” な遊びです。「そもそもモダンインディアンとは、フランス料理のパロディである」という稲田さんの見解に触れたのは後々でしたが、結果として、また見方を変えると、私たちもレストランのパロディとして、空間作りを試みたのです。

 

ファストインディアン

 

10名限定の食事会。その進行を、私たちは外から羨ましく見守っていました。貴重な体験にお集まりいただいた皆様、給仕役を務めた米田さん、生け込みをお願いした直江さん、ありがとうございました。そして稲田さん、四井さん、上田さん、面白い企画をご一緒させていただき、ありがとうございました。

 

「モダンインディアン・ファストインディアン」

(夜の部)2018年10月13日19時~

会場:SKLO(香林坊2丁目12-38)

(朝の部) 14日8時~

会場:香林坊東急スクエア広場

シェフ:稲田俊輔(エリックサウス)/器:四井雄大

企画:上田陽子(金沢アートグミ)/空間:塚本美樹(SKLO)

 

金沢21世紀工芸祭 趣膳食彩