プラハの横顔

 

 

SKLO 3F Exhibition vol.3

 

Profiles in Praha

2018. 1. 22 – 2. 6

 

 

 

一年半前、プラハのとある古書店の奥、いろいろと積み上がっている下の方に、紙切れの束を発見した。たいていは新聞の切り抜きだったり本の切れっ端だったり、手を伸ばしたことを後悔するのだが、その時は違った。横取りされないように後ろを確認し、静かなところへ移動して、ゆっくりと一枚一枚を眺めた。おそらく、その辺の人たち、または家族や近しい人たちをモデルに、さらっと描かれている。技術的なことはわからないが、一筆一筆の迷いのなさ、その人物の性格までわかってしまうような表情の捉え方に驚いた。そのシンプルな横顔のスケッチに不思議と魅了され、100枚以上ある全てを持ち帰ることにした。

 

 

ところで、SKLOが仕入れるアンティークのほとんどはメーカーやデザイナーの名前もわからない、無名のものばかり。このスケッチについても、モデルになった人々のことはおろか、画家のことも何一つ明らかになっていない。見つけた時の状況や一枚一枚の類似性から、ある一人の人物が描き留めたスケッチであることは想像されるのであるが。無名であることは、とある目的があってものを選ぶ人々にとってやや物足りないと思われるかもしれない。しかし、単に愛好するためにものを選ぶ人々にとっては、なんら問題ではなく、むしろ有難いくらいだ。なぜなら、気にいるか気に入らないか、ものを選ぶ基準がとてもシンプルになるから。このスケッチを見つけた時の興奮は、何度眺めてもいまだに褪せることがない。

 

 

 

保存保存

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