森康一朗 ガラス展 ”Veil of Color”

Exhibition
森康一朗 ガラス展 ”Veil of Color”
2022年4月16日 (土) – 5月1日 (日)
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ケーンワークという技法で制作をするガラス作家、森康一朗さんの作品展を開催いたしました。
色ガラスを混ぜ込み棒状に加工したガラス(ケーン)を組み合わせてひとつに吹き上げると、美しい縞模様が生まれます。光を透した色彩のゆらぎをみつめているうち、重なり合う色のあいだに無限の美しさが立ち現れてくるようです。
森さんが表す色ガラスの世界、ケーンワークの魅力を、自然光あふれるSKLo のスペースと共にお楽しみください。
森 康一朗 Koichiro Mori
香川県出身。
倉敷芸術科学大学ガラスコース卒業後、富山ガラス工房所属。
2018 年、同じくガラス作家の森知恵子氏とともに、高松市に工房「MORI GLASS」を設立。
ケーンワークという技法により、縞模様が美しい色ガラスの器を制作している。
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ケーンワークという技法は、色ガラスを細長く棒状に加工したガラス(ケーン)を作品のサイズに切り分けて並べ、器の形に吹き上げていくもの。ケーンの色や並べ方によって、様々な表情が生まれます。 高い技術力と緻密さが必要とされる技法です。
森さんは、材料のケーン(棒状ガラス)の幅をあえて不揃いにすることで、色彩の一本一本の自然な揺らぎを作り出しています。
意識的な配色のグラデーションが優しくゆらぎ、眺めているうちにいつのまにか色彩のヴェールに迷い込んでしまうようです。
アートのようなゆらぎある色彩の美と、暮らしに馴染む生活道具としての用。どちらも併せ持つ森さんのガラス。
刻々と変化する空間と同調する様に、印象が変化していく。
光を透過するガラスには、その特徴が強く現れます。
お家のどの場所にあっても自然と目に留まる美しさ。
季節や食材を問わず、日々の暮らしを彩るものばかりです。
森さんの作品からは、ガラスの持つ性質を
最大限に惹き出す一方、全体としての階調が
至極自然なところに魅力を感じます。
建築的なグリッドな空間に置いてみる。
柔らかな生地の上に置いてみる。
どちらの空間にも森さんのグラスは
静かに馴染み佇んでいました。
この至福のひとときに後ろ髪引かれながら。
ご来場頂いた方やご関心をお寄せくださった方々
誠にありがとうございました。
SKLo 塚本美樹
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DM photo / interview : Kanna Ogawa
Edit : SKLo