Czech 2022.12

久しぶりの買付けの旅です。SKLO のオープン以来、足繁くチェコを訪れており、これほど期間が空くことはありませんでした。チェコの首都・プラハと第二の都市・ブルノを拠点にポーランドやスロバキア、オーストリアの国境まで足を伸ばし、多くの「もの」との出会いを果たしました。コロナ禍を経たこの3年間で、世界はどのように変わったのでしょうか。はっきりと言えるのは、海外ではもうパンデミックを引きずっていないということ、マスクはとっくに取り払い、みんな前を向いて変化後を生きているということです。日本は依然としてコロナ「前」の社会を必死に取り戻そうとしているようにも思えますが、チェコはすっかり「次」の世界。たとえばお店の営業スタイル一つとっても、アポイント制の導入やオンライン化が進んでおり、改めて店とは何か、またを個人で店を営むことの意味とは何かを考える機会になりました。また、移動時間は自分と向き合うきっかけにもなりました。ネットでも簡単に「もの」が買える時代に、なぜ時間とお金をかけて海外に行くのか、なぜ海外での買付けにこだわるのかを考えたときに、感じたいのだと、そして伝えたいのだという答えに行き着きました。自分の実感をもって物事を理解することが何よりも大事だと考えているからです。