Store #8 Enamel Tumblr

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ガラスのタンブラー2点。形はほぼ同じだが、それぞれにエナメル絵付けが施されている。向かって左の1点では、斧と麦を冠した二つの鎧が紋章を広げ、裏面には「von Reinerdorff」という家名。右の1点では、羽とマントを被った鎧のようなものと、碇のようなマークが描かれた盾が組み合わされている。ちなみに、この底に凸があるガラス容器のスタイルは、元をたどると16世紀ボヘミア地域で作られていた「Humpen」というビーカーの一種がある。それらは、宗教的な逸話やある個人(持ち主や、贈る相手)の日常がエナメルで丁寧に描かれた、いわば記念品だった。本品は今から100年以上前のものと想定される。経年により金彩のラインが微かに薄れているのに対して、エナメルの絵だけは、まるで昨日描いたように鮮やか。描き方にも躍動感があり、タンブラーの面に立ちあがったイラストレーションとしても楽しめる。
2点それぞれ、口縁に小さな欠け一箇所あり。実用も可能ですが、あくまでも鑑賞用としてのご提案です。
寸法 / H 15.5 Φ 7.0 cm
購入地 / ドイツ
年代 / 1870 – 1920
SOLD
Store #8 Enamel Tumblr / from glasswork